アパート・マンションの消防点検はなぜ必要?命を守るための義務と責任

近年、全国各地で火災による痛ましい事故が後を絶ちません。特に、多くの方が生活するアパートやマンションでは、火災が発生した場合、甚大な被害につながる可能性があります。そこで重要となるのが、消防設備の定期的な点検です。
消防点検は法律で定められた義務
アパートやマンションなどの集合住宅は、消防法によって消防設備の設置と定期的な点検が義務付けられています。これは、万が一火災が発生した場合に、被害を最小限に抑え、住民の安全を確保するための重要な措置です。
消防点検の目的
消防点検は、以下の目的で実施されます。
消防設備の作動確認: 消火器、火災報知器、スプリンクラーなどの消防設備が正常に作動するかを確認します。
避難経路の確保: 非常口や避難経路が適切に確保されているかを確認します。
初期消火体制の確認: 消火訓練や初期消火に必要な設備が整っているかを確認します。
点検項目
1.消火器
2.自動火災通知設備
3.避難器具
4.誘導灯
5.非常警報設備
6.連結送水管
消防点検を怠るとどうなる?
消防点検を怠ると、以下のようなリスクが生じます。
罰則: 消防法に基づき、罰金や懲役などの罰則が科せられる場合があります。
損害賠償責任: 火災が発生した場合、所有者や管理者が損害賠償責任を問われる可能性があります。
住民の安全を脅かす: 消防設備が正常に作動せず、避難経路が確保されていない場合、住民の安全が著しく脅かされます。
消防点検の種類と頻度
消防点検には、機器点検と総合点検の2種類があり、それぞれ点検頻度が異なります。
機器点検: 消防設備の機器が正常に作動するかを点検します。6ヶ月に1回実施します。
総合点検: 消防設備全体の機能が正常に作動するかを点検します。1年に1回実施します。
また、点検結果は、建物の規模や用途によって、消防署への報告が必要です。
消防点検の相場
小規模(10戸未満) | 8,000〜20,000円 |
中規模(20〜50戸未満) | 25,000〜50,000円 |
大規模(50戸以上) | 70,000〜80,000円 |
※点検は内容により異なります。お見積りは無料ですお気軽にご相談ください。
住民の協力も不可欠
消防点検は、所有者や管理者だけでなく、住民の協力も不可欠です。点検時には、点検業者への立ち会い、消防設備の適切な使用方法の理解、避難経路の確認など、積極的に協力しましょう。
まとめ
アパートやマンションの消防点検は、住民の命を守るための重要な義務です。定期的な点検を実施し、安全な住環境を維持しましょう。
皆様のアパートやマンションは、消防点検は実施しておりますでしょうか?
150㎡以上の延床面積の共同住宅は、消防法により半年に1回の点検と、3年に1回の報告義務が御座います。これを怠ると罰則もあるので注意が必要です。
株式会社城南エステートでは、建物管理で専門業者との連携で、建物点検、消防点検も実施可能です。お気軽にご相談ください。
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